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Research 林 Jeremy Loop Roots
林 靖典 ポートレート 林 靖典 | ヨォルング語研究者・イダキ奏者

オーストラリア在住ヨォルング語研究者 林靖典の「アーネム・ランド単身赴任」

20. Marrma「二つ」

■昨日の蚊との格闘とそのパンチドランカー

昨日の虫刺されが痒くて痒くて、特に右足首がやばいくらい痒い。ぱっと見、くるぶしの回りで10箇所以上刺されている様子。気持ち良いからといって掻き続けると、爪からバイ菌が感染して、後々、面倒なことになるので、ぐっと我慢する(去年はボリボリ痒い場所を掻きすぎて、ばい菌に感染して、体のいたるところのリンパ腺が腫れてしまい、病院に行く破目になってしまった)。ということで7月13日。今日も朝から太陽がサンサンとしている。

夕方前まで学校の作業で街の中をうろうろと動き回っていたときに、だんだん体の調子が悪くなってきた。少し喉が痛く、タバコも吸い辛くなってきた。マンディヤラの山場は今週木曜日なので、こんなところでへこんでる場合じゃない。とりあえず夕方から床に着いた。だんだん体が熱くなってきたので、寝袋の中に入ってチャックを上までとじて、無理矢理汗をかこうとする。すると携帯電話が鳴り、「おい、ノリ!!何してるんだ?何処だ今?マンディヤラ始まるから、早く来い」と、電話越しに父が大きな声で言っている。何故か「おお!連絡ありがとう、もちろん今すぐ行くよ!」と即答していた。

トイレのカエル
儀礼の写真許可ないので、家のトイレに居座っているカエル

儀礼の場所に到着すると、電話してくれた父が「昨日暗くて撮影しにくいって言ってろ。だからライトを1つ増やしたよ」と言うので、ライトの方向をみると、確かに1個増えてる!!昨日というか、去年も1個しかなかったライトがこの儀礼の撮影の為に、誰かがライトを買って、昼間のうちに付けてくれたらしい。

風邪とか言い訳している場合じゃないし、飛んできて良かった。それにしてもやっぱりヨォルングが儀礼の場でみせる パワーの爆発はすごいなぁ、一番ダンスが激しく、声も荒々しい人をずぅぅっと観察していると、いつも対岸まで送ってくれている船頭ヨォルングだった。

あまりにも顔つきと動きが別人だったので、気付かなかった。儀礼の最中のヨォルングを見ると、すごく遠い存在に感じてしまう。

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